ある地方に、とても貧しい村がありました。
村は荒れた土地と小高い山に囲まれ、
人々はみな飢えに苦しんでおりました。

村で祭事を司る心優しい巫女は
村民たちの貧困を嘆き、
来る日も来る日も神様に天恵を願い
祈祷を捧げておりました。

そんなある日
巫女の願いが遂に届いたのか
村の宝物である一枚の鏡が輝き、
神様の御所への扉が開きました。

神様は巫女を見初め、
子を成そうとしましたが
巫女の心と身体は神様の持つ
「気」の力に耐えることができず、
彼女の精神は壊れてしまいました。

巫女を哀れんだ神様は
彼女に新たな心を埋め込み、
更に力を分け与えました。

以来、巫女は神様の忠実な信奉者となり、
神の加護受けた村人たちは
飢えを忘れ、楽しく暮らしましたとさ。


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